深刻な若者の魚離れ

一人が一日当たりに食べる魚介類と肉類の摂取量を比較してみると、魚介類は減少にある一方で肉類は微増加の傾向にあります。

ついには魚介類の摂取量が肉類の摂取量を下回るということが起きています。

特に子どもを含めた若者を中心とした魚離れが深刻です。

すべての魚が嫌いというわけではない!?

子どもはすべての魚が嫌いというわけではないということです。

魚をどのように食べるかで好き嫌いは変わってくるのではないでしょうか?

例えば寿司を好きな子どもは多いですが、焼き魚などは嫌いな子どもは多いと思います。

 

魚は食べにくいから

子どもの魚離れが進む原因の1つとして「魚は食べにくいから」ということが考えられます。

魚には骨があり、子どもからすれば食べにくいため魚を食べなくなるということです。

骨があるということは食べるのが面倒であったり、食べるのに時間がかかるということになります。

子どもは食べにくいものを食べることに抵抗があります。

食べにくいから食べない。

ということは食べやすければ魚をたべるようになる可能性が高くなります。

魚の塩焼きなどの骨がある魚料理は嫌いという子どもは多いです。

しかし、魚が嫌いな子どもでも刺身や寿司などの骨がない魚料理は好んで食べることが多いです。

この2つの料理の違いは骨があるのかないのかの違いです。

当然骨がない魚料理のほうが食べやすいです。

さらに骨があるから食べにくいというだけではなく、骨がのどに刺さるから嫌いということも考えられます。

骨がある魚料理を食べるときはのどに刺さらないようにするために骨を取らないといけなくなります。

大人になればある程度の大きさの骨は噛み砕けるようになりますが、子どもは噛む力が弱いためそうはできません。

大人からすればあまり気にしないことかもしれませんが、子どもは色々なことに敏感なため骨があるかないかの違いは大きいのかもしれません。

 

家庭で魚料理が出てこないから

そもそも子どもを含めた若者の魚離れが進む要因として、親が魚料理を出さないからということが考えられます。

魚を使った料理よりも肉を使った料理のほうが楽で簡単に作ることができます。

魚料理がめんどくさい理由としては次のようなことが考えられます。

  • 魚をさばけない

  • 魚を触りたくない

  • 魚料理を作った後の処理がめんどくさい

このような理由が考えられます。

まずは魚をさばけないから魚料理を作らないという可能性があります。

住んでいる地域にもよると思うのですが、海が近い地域のスーパーではさばかれていないそのままの魚が多く売られています。

反対に海が遠い地域のスーパーでは切り身の状態で売られていることが多いと思います。

切り身の状態なら料理するのは楽なのですが、そのままの状態の魚では料理する前に処理をしなくてはいけません。

まずは鱗を落としてから内臓を取り出し、三枚におろすなどやるべき工程が多いです。

魚をさばけない人からすればこの工程を終えてから料理をするというのはとても大変です。

そもそも魚に触れない・触りたくないという人もいます。

理由は魚が生臭いからなどです。切り身の状態なら触れても、加工されていないそのままの状態の魚は触ることができない人もいます。

魚料理は作った後の処理も面倒です。

魚から取り出した内臓・骨・皮・鱗などが残っています。

ゴミを出す日が近いならいいのですが、そうでないはない場合は最悪です。

熱水をかけるなどしてから捨てないとすぐに臭くなります。

さらに魚をさばく際に使った包丁やまな板、さらに加熱料理をしたならフライパンなど洗い物が出ます。

魚料理をしたことがある人はわかると思いますが、早く洗わないと臭いがすごいことになります。

肉料理を作るよりも明らかに手間がかかります。

一般的にスーパーで売られている肉は捨てる場所がありません。

しかし魚はそうはいきません。骨・皮・鱗など捨てる場所が多いです。

そして料理した後もしっかりとした処理を行わないと臭くなります。

このような理由から家庭で魚料理が出てこないことが多いようです。

圧倒的に肉料理のほうが楽です。

 

肉のほうが安くてお腹いっぱいになる

スーパーで売られている肉や魚の値段ですが、肉のほうが安い傾向にあります。

安くてお腹いっぱい食べれる方が家計にも優しいです。

肉は「安い・調理しやすい・捨てる場所がない」のに対して魚は「肉よりも高い・調理に手間がかかる・捨てる場所が多い」ということになります。

こうなれば肉のほうが好んで食べられるようになるのも納得がいきます。

家計の問題もあるため魚中心の食生活にすることは難しいということです。

 

まとめ

若者の魚離れには多くの要因が組み合わさっています。

魚の調理が面倒であったり、骨があることで魚を食べない人が増えたため、企業や会社があらかじめ処理をした魚を販売することも増えてきました。

魚には私たちの体を健康にするものが多く含まれています。

健康的な生活を続けていくには魚は不可欠なものになっています。

魚を含めた魚介類は良質な動物性たんぱく質を含んでいる一方で、カロリーが低いという特徴があります。

カロリーが低いから栄養素が足りないのでは?

そう思うかもしれませんが実際にはビタミン・必須ミネラル・高度不飽和脂肪酸(DHA:ドコサヘキサエン酸やEPA:エイコサペンタエン酸)など私たち人間にとって必要な栄養素がたくさん含まれています。

DHA(ドコサヘキサエン酸)は脳の機能を促進したり、EPA(エイコサペンタエン酸)は高血圧の予防が期待されています。


つまり魚を食べないことはもったいないのです。

魚を食べないことで国内での水産物の需要が低くなり水産業界の衰退にもつながります。