この記事で得られること

  • 外来種とは?

 

  • 外来種がどのようにやってくるか

 

  • 外来種がもたらす影響・問題



外来種とは

 

外来種とはもともとその地域にいなかったのに、人為的に他の地域から持ち込まれた生物のことを言います。

外来種は動物だけではありません。

植物なども外来種に含まれます。

外来種はもともとその地域に生息していないため、持ち込まれた場所の自然環境や生態系に大きな影響を与えています。

新しく住み込んだ地域に影響をもたらす外来種のことを「侵略的外来生物」と呼び大きな問題になっています。

外来種問題については国内外問わず、国内の他の地域から持ち込まれた場合も含まれます。

同じ国内であっても、海などで隔たれた島などでは島独自の生態系が形成されていることが多いです。

日本では小笠原諸島の自然が独自の生態系を形成しています。

小笠原諸島は東京都に属していますが本州から遠く離れており海によって隔たれていること、亜熱帯という気候条件により独自の生態系を形成しています。

小笠原諸島内の多くの地域は国立公園に指定されています。

この独自の生態系を形成している小笠原諸島に本州や九州から他の生物が侵入してきた場合は外来種となります。

 

 

外来種がやってくる方法

外来種が他の地域から侵入してくる方法は大きく2つあります。

 

意図的な侵入

もともとその地域に生息しない生物を人間が持ち込み、野外に放たれるという場合です。

外来種がペットや観賞用として持ち込まれたり、家畜や養殖用などの食用のために持ち込まれることがあります。

人間がペットとして飼っていた外来種が、飼い主によって捨てられることで野外に放たれるということが度々問題になっています。

しっかり管理していても逃げ出してしまう場合もあります。

 

非意図的な侵入

意図せずに外来種が侵入する場合があります。

人や物が移動する際に付着、寄生などすることにより他の地域に侵入する場合があります。

植物の種子や小さな昆虫、寄生虫などが多いです。

 

外来種が増殖する理由

他の地域から侵入してきた外来種がなぜ増殖するのか。

それには次のような理由があります。

 

  • 気候が生きるのに適していた

 

  • 餌となる生物が多かった

 

  • 競合する生物がいなかった

 

  • 天敵となる生物がいなかった

 

日本の場合で考えてみると、年間を通して比較的温暖で四季が存在し生き物にとっては生きやすい環境となっています。

生物が生きていくうえで重要なのは餌があるかどうかです。

外来種が増殖する理由として餌となる生物が多かったということがあげられます。

気候的にも温暖なため生物の種類が多様に存在するためです。

自然界にはニッチ(生態的地位)というものがります。

ニッチとは地球上にある様々な場所で生物が生息できる環境があり、そこに生息する種はそれぞれ異なっているということです。

ニッチが同じ場合は生活する場所が同じで食べる餌も同じということが起き、競争や排除などが起こります。

外来種が増殖するということはニッチが同じ生物がいないということが考えられます。

自然界には天敵が存在するかどうかということも重要になります。

天敵がいる場合、天敵となる生物に食べられるからです。


外来種がもたらす問題

外来種がもたらす問題は様々です。

 

  • 生態系を破壊する(生物多様性への影響)

 

  • 農作物を荒らす(農業・林業・漁業への影響)

 

  • 感染症を媒介する(人間への影響)

 

外来種が侵入してきたことで生態系が破壊されるということが考えられます。

生態系が破壊される理由は次のような理由です。

 

捕食

外来種によって在来種が捕食される

(例)ブラックバス、マングースなど

 

 

 

競合

外来種と在来種の生息場所・餌が似ていることから競合が起こる

(例)ホテイアオイ、タイワンリスなど

 

 

 

交雑

外来種と在来種との交雑が行われ雑種が生まれる

(例)タイワンザル、タイリクバラタナゴなど

 

 

 

外来種のブラックバス

 

外来種によって農作物を食い荒らされたりする問題があります。

このことで農業などを行う1次生産者に大きな影響を与えます。

感染症を媒介するという問題もあります。

外来種から人間に感染症が移ることで、本来その国には存在しなかった感染症や病気が発症・蔓延する可能性があります。

外来種による問題は生態系だけではなく、私たち人間にも大きな影響を与えています。

もしも外来種を見つけても触らないようにすることが大切です。

外来種だけに限らないのですが、自然界に生息している生き物は感染症や寄生虫を持っている可能性が高いです。

もしも人にうつってしまった場合、健康に大きな影響を与えることがあります。

外来種の問題を受けているのは日本だけではない

外来種の影響を受けているのは日本だけではありません。

日本から持ち込まれたり、日本から移動した生物が他の国で猛威を振るっているということもあります。

わかめなどがそうです。

日本では食卓によく出てくるわかめですが、他の国では食べられていないことが多いです。

わかめを食べるのは日本や韓国ぐらいです。

食感の問題であったり、文化の問題などにより食べないということがあります。

わかめの胞子が船のバラスト水に含まれており、他の国に運ばれたりし増殖するということが起こっています。

貧困問題を解決するために他の国に持ち込んだがそもそも食べる文化がなく、増殖してしまったということもあります。

増殖した結果、海面がわかめで埋めつくされ船が出せないという問題が起きています。

さらに増殖したワカメが腐って異臭問題になっている国もあります。

 

まとめ

外来種がもたらす問題には私たちの生活に影響を及ぼすことも多くあります。

外来種がもたらす問題を解決できるのは私たちだけです。